なぜデータ可視化にストーリー(物語)が重要なのか?

Four paper cutouts of question marks in beige and white on a brown surface, symbolizing inquiry and curiosity.

この記事はグラフやダッシュボードそのものより先に、「誰に、何を、なぜ伝えたいか」という物語(ストーリー)を決めたほうが、データ活用はうまくいきやすい、という話です。

なぜ物語は重要なのか

データ活用やBIの話をすると、いきなり「どのツール?」「きれいなグラフ」に目が行きがちです。でも本記事では、まずそこではなくストーリーから入ります。

データは、それ単体では力が弱い、と筆者は考えています。どれだけきれいに整理されていても、見せ方が洗練されていても、背景にある「どんな物語か」がはっきりしていないと、人の行動や理解にはつながりにくい、というイメージです。

Majestic deer with antlers standing in a dark forest capturing the essence of wildlife.

ここで少しだけ歴史の話をします。狩りをしていた人が帰ってきて家族に話すとき、「東の方に行った」「矢を何本使った」「獲物をどこで見た」といった事実の羅列だけではなく、必ず起承転結のある話として伝わっていた、というイメージです。そこには「次の狩りでどう活かすか」という知恵が込められている。現代におけるスプレッドシートのような技術はありませんが、データの共有には物語がついてくる、という見方です。

研究者の言葉を借りるなら、

Useful Fictions: Evolution, Anxiety, and the Origins of Literature (Frontiers of Narrative) の著者であるMichael Austinは自身の著書で以下のように述べています。

Every single human culture, invests resources into producing and consuming stories, and has done so since dawn of time.

人類のあらゆる文化が、昔から物語を作り、楽しみ、大切にしてきた。

つまり、

ビジネス用語の「ストーリーテリング」よりずっと前から、人は物語で理解し、覚え、動くようにできている、ということです。

Flat lay of coffee cup, headphones, and tablet with

まとめ

  • データや可視化は、ストーリーの「証拠」や「見せ方」として置くと整理しやすい。
  • いきなりツールやチャートタイプから入る前に「読み手が最後に何を理解し、何をしたくなるか」を一文で書いてみるとよい。
  • それが決まれば、必要な指標やグラフは、あとから足りない分だけ足していけばよい。

筋トレとオートメーションが趣味。 モバイルアプリ個人開発者。 データ処理・可視化とレポートにハマり備忘録と情報共有のためにブログ開設し運営している。